ガソリンと軽油にかかる消費税の違い
2018-02-08

(1)ガソリン価格について
皆さんがガソリンを給油した時に支払う料金には、ガソリンの本体価格の他に、次のような税金が含まれています。

ガソリン税(本則税率)が、1リットルあたり28.7円
ガソリン税(暫定税率)が、1リットルあたり25.1円
石油税が、1リットルあたり2.54円
消費税が、(ガソリン本体価格+ガソリン税(本則税率)+ガソリン税(暫定税率)+石油税)×8%
ガソリンが1リットルあたり150円の場合は、150円のうち半分近くの68円弱が税金になっているのです。

ガソリン税(本則税率)とガソリン税(暫定税率)、石油税にも消費税がかかっているため、二重課税になっていると言われています。

なぜ二重課税になっているかというとガソリン税と石油税は石油元売会社が納める税金で、石油元売会社がガソリンスタンドにガソリンを卸すときに、ガソリン税分を上乗せして販売しているためです。

(2)軽油価格について
皆さんが軽油を給油した時に支払う料金には、軽油の本体価格の他に、次のような税金が含まれています。

軽油引取税(本則税率)が、1リットルあたり15円
軽油引取税(暫定税率)が、1リットルあたり17.1円
石油税が、1リットルあたり2.54円
消費税が、(軽油本体価格+石油税)×8%

軽油が1リットルあたり130円の場合は、130円のうち3割程度の約42円が税金になっているのです。

軽油とガソリンで本体価格が変わらなくても、軽油引取税の方がガソリン税に比べて安いため、最終的な料金も軽油の方が安くなっています。

石油税には消費税がかかっていますが、ガソリン税と異なり、軽油引取税(本則税率)と軽油引取税(暫定税率)には消費税はかかりません。

軽油引取税はガソリンスタンドが納める税金ですが、納める軽油引取税は立替金として軽油価格に上乗せして(ガソリン税の場合は、上乗せではなくて、そもそもの価格に含めてあるイメージ)、お客さんに軽油を販売する際には、軽油引取税を別に徴収するためです。